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歳の近い先輩に配慮し ライバル心を抱かせない

勤務先の規定により、勤務先を特定可能な記述はできません
なお業種は投資銀行、もしくは戦略コンサルティング会社です

外資銀行や戦略コンサルといったプロフェッショナル・サービス業界は、とにかく競争が熾烈だ。会社間で激しく競争する分には良いのだけど、その闘争心が社内の生き残り競争にまで持ち込まれるのがツライ。

僕が入社した部署には、一年先輩にハーバード大の卒業生がいた。「英語ができる」ことをウリにしている人で、僕とキャラが被ると思われたのか、入社早々、徹底的にやりこめられ、僕は精神的に追い詰められた。僕が作った資料の間違いを見つけては、「このデータは間違っています!」と部署全員にメールして非難したり、僕の成果を取り上げて「これ全部自分で作りましたぁ!」と上司にアピールしに行ったり。。。今の基準で言えばパワハラに該当する行為なのだが、当時はそれがまかり通っていた。

そんな攻撃が約1年続き、耐えかねた僕は上司に苦境を訴えに出ることにする。証拠メールを揃えて申し立てた結果、問題の先輩は部署変えとなり、悪夢は1年で終わった。数年後、その先輩は、居心地が悪くなったのか、会社を去っていったのだった。

年功序列の日本では、例え外資と言えど、年齢が近く、闘争心が強い先輩からはライバル視されやすい。僕の同僚のオックスブリッジ卒の女性は、「不思議ちゃんキャラ」を演じて、本当は強い上昇志向を隠し、周囲からの攻撃を防いでいた。とは言え、男が不思議ちゃんキャラになったらキャリアの終わりであって、品よく、先輩からの攻撃を防ぐスキルを身に着けるべきだ。ベタだけど、まじめな会話の中にも上手にジョークを混ぜ込むとか、海外出張でローカルしか知らない通の店に皆を連れていってセンスを見せるとか、プロとしての品格を保ちながら、適度に砕けた雰囲気を出して、周囲から攻撃されにくい雰囲気を作っていく。それが熾烈なゲームを勝ち抜く秘訣である。

年齢が近い同僚からはライバル視されやすいため 慎重に接する
砕けた雰囲気を作って 周囲から攻撃されにくいキャラを確立する