ニューカッスル出張日記
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Nobby's
Beachにて 犬の散歩をする青年
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ニューカッスルは、歴史的には地元で産出する原料炭を使った鉄鋼産業で栄えた工業都市だった。2003年に高炉が解体され、苦しい時期を経て、今では資源ブームに乗って復活を遂げた。決して観光地ではないのだが、豪州で2番目に古い都市ということもあり、古き良きオーストラリアの面影を残しつつ、経済的には潤っているので、洒落たレストランも豊富にあって、歴史と食文化が美しく調和している。そんな雰囲気が好きで、僕は何かと理由をつけてはニューカッスルに出張している。今回でちょうど4年連続のニューカッスル出張となり、レストランチョイスも洗練されてきたので、僕のお気に入りを紹介しようと思う。
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Estabar
Gelati and Espresso 店内風景 |
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パッションフルーツのジェラート |
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まず、僕がニューカッスルに来ると必ず行くのが、Estabar Gelati and Espresso。Gelatoがウリの、海岸線沿いにある人気のカフェだ。Gelatoは種類が豊富でどれも美味しく、海が見えるカウンター席で新聞を読みつつGelatoを食べるのが何とも心地良い。カフェのもう一つのお勧めは、Newcastleの目抜き通りであるDarby
StreetにあるGoldbergs Coffee House。David Beckham も来たという人気のカフェ。店の奥に中庭があって、天気がいい日は中庭に出ると良い。とは言え、この2ヶ所ともどちらかというと雰囲気で売っている店で、(Gelato以外の)食事メインなら他に行くのが良い。
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Nor
East |
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Sydney Rock Oyster |
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軽食やランチなら、Nor Eastが良い。Darby Streetに並んでレストラン激戦区のWharf
roadの中では、一番良いと思っている。Sydney Rock Oysterをつまみに、入江を見ながらワインを飲むのが僕の定番。因みに、ホテルにWharf
road沿いのレストランのお勧めを聞くと、大抵Scratchley'sに行けと言われる。有名店だし、立地も良いので、「無難なチョイス」ではあるのだが、Nor
Eastよりアップマーケットで売っている割にはウェイターがアテンティブではないとか(手を挙げても気付いてくれないとか。。。)、それ程美味しいわけでもなく、味・サービスを期待して行くと、少々がっかりする。とは言え、眺望はNor
Eastより良いので、Wharfを眺めつつ軽食を取るような使い方をするのが適切だ。
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Depot
on Darby |
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Michael君 |
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味・サービスの中身なら、洒落た店が集まるDarby Streetにあるスパニッシュ・タパスの店、Depot on
Darbyがお勧めだ。かなりカジュアルな雰囲気の店で、スタッフも若いのだが、皆フレンドリー、かつアテンティブで、何より味が良い。サーブのスピードも適度に早くて、お酒も会話も弾みやすい。雰囲気重視のオーストラリアのレストラン業界にありながら、適度に砕けているのに、味やサービスが伴っているのは素晴らしい。ここは穴場だと思う。
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Civic
Station 手動で切り替える行先案内板 |
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出張最終日、定宿のCrowne Plaza Newcastleの最寄駅であるCivic Stationから、電車でSydneyへ。Sydneyへは車でも行けるのだが、僕のお勧めは電車だ。何より味がある。例えば、Civic駅の行先表示板。実は手動なのだ。電車が通過する度に、駅員が出てきて入れ替えている。Woy
Woyの美しい入り江の横を走り抜けるのも、高速道路では味わえない景色だ。こうして僕の4年目のNewcastle出張も充実の内に終わった
カンタス航空 シドニー
ファーストクラスラウンジ
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Patrick
Blank designed plant wall at Qantas Sydney
First Class Lounge |
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Spa at Qantas
Sydney First Class Lounge |
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格安航空との競争で年々サービス品質が落ちている航空業界にあって、カンタス航空は旧国営航空会社の雰囲気を上手く残していると思う。例えば国内線の機内食。日本ではとっくの昔に無くなった国内線の機内食が、カンタスではキッチリ提供されている。ビールも提供されており、しかもJames
Squire Golden Aleが出てくるあたりセンスが良い。そして、僕が世界の航空会社を圧倒していると思うのが、カンタスのラウンジだ。
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サーモンとアボカドのカードを塗ったトースト |
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フルーツ盛り合わせ |
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中でも、シドニーのファーストクラスラウンジが素晴らしい。有名レストランRockpoolを経営するNeil
Perryのレストランが入っており、本格的な料理が無料で振舞われる。この朝、僕が選んだのは、サーモンとアボカドのトースト。ヤギのカード(ミルクを発酵させたもの)をたっぷり塗って、朝食らしい、軽やかな味に仕上がっている。ちょうど食べ終わったころ、気を利かせたウェイターがフルーツの盛り合わせを(頼んでもいないのに)持ってきてくれた。
因みに、このラウンジにはスパもあるのだが、9時から営業開始とのこと、9:15発の日本航空便に乗る僕には使う機会がないのが残念。
カンタスの唯一の課題は、グラウンドスタッフの態度。機内サービスは悪くないのだが、グラウンドスタッフの中にはちょっと失礼な態度の野郎が混じっていて(例えば接客中にアメを舐める奴とか)、これが日本だったら切れてるかも的経験も何度か。。。
とは言え、これでもオーストラリアの他の航空会社よりましなので、ここは我慢するしかないのだが。
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日本航空 シドニー
- 成田線
シドニー・成田線は日本航空のフライトの中でも、景色が美しい路線の一つだ。だから普段は通路側を取る僕も、シドニー線では最前列の窓側である1K席をいつも指定している。朝、シドニー空港を飛び立った飛行機は、Brisbaneに向かって海岸線沿いを低い高度で北上し、眼下にはオーストラリアの力強い朝日に美しく照らされた海辺の町が広がる。やがてグレートバリアリーフに差し掛かり、ハート型のハートリーフを眺めてみると、改めて美しい国だと実感するのである(因みに、シドニー→成田線では、機体右側に海が広がるので、1Aより1K席の方が景色が良い)。
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成田-Sydney
機内食:月替りで日本各地の郷土料理が出る |
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Sydney - 成田機内食:寿司、鴨照焼き串打ち、サーモン花造り、牛フィレ肉のたたき、Snapperのみぞれ煮 |
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食事は往復ともに和食を選んだ。サービスや食事の味は良いのに、ビジネスクラスの食事が発砲スチロールの箱に入って出てくるとか、欧米系エアラインと比べてプレゼンテーションへのこだわりが欠けているのは残念。特に、復路の和食の品数があまりに少なくシャビーだった。因みに発泡スチロールの入れ物は非難囂々だったらしく数年後に廃止され、今度はプラスチックの入れ物に変わったのだけど、ってか陶器にしろよと。。。
因みに成田着陸直前には、季節によっては夕日に映える美しい富士山が機体の左手に見える。本当に景色が美しい路線なのだ。富士山が綺麗に見えるときは、CAが機内アナウンスで案内してくれる。こういう気の効き方は、日系エアラインならではだ。こうして一旦は下がった僕のJAL評価が上がったところで、無事成田に到着。Qantasのラウンジの華やかさやNeil
Perry監修の機内食と、JALのサービスが合体したら最強なのだけどね。。。
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