交換留学への道
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Exchange Orientation


Sony Tropfest 1


Sony Tropfest 2

 

G' Day!

実は私は慶應で初めて、留学しながら大学院へ進学した学生である。ここに至るまで、様々な教職員の皆様のご尽力で慶應の規則を改正するといった紆余曲折があったのだが、自分のために大学がここまで努力してくれたと思うと感謝の念で一杯になる。

学生に感動を与えるという意味では、欧米の大学は慶應よりも一歩進んでいる。悪い言い方をすれば、大学もサービス業である。学生に愛校心を植え付け、願わくば寄付を募りたいわけだ。事実、アメリカのトップ大学にとって寄付は重要な収益の柱であり、UNSWに交換留学に来た欧米の学生達がこぞって母校のT-Shirtを着るのを見る限り、その目論見は成功している。それはUNSWのオリエンテーションを見ても一目瞭然で、日本のような堅苦しさは一切なし。歌あり、ギャクあり、サーフィンの講習会ありの楽しいもので、短期間しか在籍できない交換留学生にも沢山の思い出を作ってもらいたいというexchange officeの熱意が伝わってくる。ただ、交換留学オリエンテーションに何の関係があってサーフィンの講習会があったのかはいまだ謎である。


O-Week

実は、交換留学生オリエンテーションはO-week(orientation week)の一週前に行われた。要は学生証の発行、保険、銀行口座開設、履修登録などはさっさと済まして、O-weekは遊びましょうということである。実際、exchange officeのボスであるSimon曰く、寮にこもって勉強に励むのではなく、Fを取ってもよいからlocalの学生の良い刺激になって欲しいとのこと。どこまで本気なのかは分からないが、ここはお言葉に甘えることにした。

日曜日はSony Tropfestに行く。要は屋外で行われるShort Film Festivalであるが、Aussieの気質を反映してかギャグ映画満載。少しでも真面目な映画が流れると野次が飛ぶ始末であった。月曜日は日本への留学経験を持つAussieとCityへ買い物。火曜日はIHの目の前にあるUNIGYMへ行く。水曜日はEastgardenへ買い物。木曜日はIHの裏手にあるRound houseで毎週行われるというUnibar Mixerへ行く。Unibarの担当者曰く「毎週木曜日は音楽がガンガン流れてIHの住人は眠れないだろうから、毎週パーティーに出たら解決!」なんだそうである。金曜日はIHの住人とScavenger Huntに出かける。土曜日は欧米で話題沸騰のキリストが処刑される最後の12時間を描くThe Passion of the Christを見に行く。ユダヤ教徒にキリスト処刑の責任があるとするこの映画は、欧米では報道も過熱気味の問題作。翻訳を待たずして(タイムラグなしに)話題作をタイムリーに見れるのは英語圏の魅力であるが、結論から言えば、キリスト教や欧米文化への背景知識に乏しい日本人には魅力を伝えにくい映画だと思う。日本で言うところの「磯野家の謎」的な存在で、日本人なら誰もが知っている「サザエさん」の謎を解き明かすからことベストセラーとなっただけで、「サザエさん」を知らない外国人には翻訳したところで面白さは伝わらない。世界第二位の巨大映画マーケットである日本でのマーケティングには苦戦を強いられるのではなかろうか。そしてO-weekの最後である日曜日はIHでBBQであった。