こうして私は英語力を得た
― 楽しく英検1級を取得しよう
英語の「勉強」はするな − 使って覚えろ
「英語を実践的に使う機会がないこと」、これが日本人の英語が下手な根本的な原因だ。幸い義塾には欧米系留学生もチラホラ居るわけで、彼らと積極的に話したり、プレゼンを英語でやってみたり、卒論を英語で書いたりと、積極的に英語を使っていって欲しい。
5-1:なーんとなく英語ができた気分になるな ― TOEICを受けろ
「TOEICの点数なんて関係ないよ!」ってな主張をしばしば耳にするが、そんな意見は聞いてはならない。私の経験で言えば、そんなことを言っている人は十中八九、英語が下手だ。結局、そんな人は自分達のTOEICの点数の低さを正当化するために、都合の良い持論を展開しているに過ぎない。
教科書を買いあさったり、語学留学なんかに行って、「英語の勉強にお金を使った」っていうことで自己満足に陥ってはならない。なーんとなくできた気分になっても、本当に英語力が上がったかどうかなんて分からない。本当に英語力が上がっているのか、仮に上がっているとしても、投資金額や費やした時間に見合うだけ語学力が向上しているのかを、正確に客観的に把握すべきだ。交換留学に行きたいなら、大学に入学後わずか2年でTOEIC
900レベルまで上げる必要がある。極めて限られた時間でキッチリ成果を出すには、常日頃から自分の成長を客観的な物差しで測り、どういう勉強方法を採用すると最も効率的にスコアが上がるのか分析すべきだ。
英語力を客観的に、かつ定量的に計測するには、試験しかない。TOEICのリスニングなんて、日本語で例えるならNHKのアナウンサーみたいに超ゆっくり、明瞭に喋ってんだから、これが聞き取れないなら結局英語が分かっていないのだ。もちろんTOEICではライティングや会話力は測れないから、完璧な試験だとは思わない。ただ少なくとも、リスニングやリーディング能力に関しては、TOEICでかなり正確に測ることができるだろう。だからTOEICを定期的に受けて、どういう勉強方法をすると、どれくらい英語力が伸びるのかを、客観的かつ定量的に把握しよう。こうやって、TOEICを勉強のペースメーカーとして使うのだ。
TOEICは関係ないという意見は
できない人の言い訳
英語の勉強をして なーんとなくできた気分になるな
本当に英語力が伸びたか 定期的にTOEICを受けてチェック
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5-2:SMARTゴールにTOEICを使う
英語では、しばしばSMART goalという言葉を使うことがある。具体的には、以下のようになる。
Specific |
「慶應の交換留学に受かるぞ!」みたいな明確な目的意識を持つこと |
Measurable |
ゴールは、数字で計測できること。つまりTOEICの点数のように、定量的に把握できるものをゴールにすること。 |
Attainable |
実現不可能な目標を立ててもだめ。めちゃめちゃ頑張れば、何とか達成できそうな目標を立てること。 |
Realistic |
10年後に年収1500万円得るぞ!というような、超ロングスパンの目標を持つよりも、そのためにここ一年で何をしなければならないか、もう少し手前の目標に落とし込もう。 |
Tangible |
「留学先で現地学生のグループに入りたい」という希望があるとしよう。でもこれはゴールにすべきでない。なぜなら、抽象的だから。そのためにはネイティブ並の語学力が必要だから、TOEIC
900台後半を目指そう、という具合に、具体的なゴールに置き換える。 |
要は、英語力を上げたいと思うなら、その抽象的なゴールを数字で把握することのできるゴールに置き換える。つまり、TOEICの点数に置き換えてる。そして、短い区切り、例えば2ヶ月ごとにTOEICの目標スコアを定めて、小さな目標を積み重ねて大きな目標を達成する。
交換留学に行きたい人はTOEFLを受けなきゃいけないわけで、TOEFLの点数を目標にする方がlogicalと思うでしょう。2万円近い受験料払えるならば、TOEFLをペースメーカーにしても良いだろうが、何度も気軽に受けられるような試験ではない。だから、比較的安価に受けられるTOEICをペースメーカーにするのは合理的で、「ここだ!」と思う時にTOEFLを受けるのが良いだろう。
TOEICをSMARTゴールにする
2ヶ月ごとにTOEICの目標スコアを細かく定める
「ここだ!」と思った時TOEFLを受けるとハイスコアが出る
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