こうして私は英語力を得た
― 楽しく英検1級を取得しよう
英語の「勉強」はするな − 使って覚えろ
「英語を実践的に使う機会がないこと」、これが日本人の英語が下手な根本的な原因だ。幸い義塾には欧米系留学生もチラホラ居るわけで、彼らと積極的に話したり、プレゼンを英語でやってみたり、卒論を英語で書いたりと、積極的に英語を使っていって欲しい。
2:我武者羅に使えば良いわけでもない − 「勉強」すべき英語と 使って覚える英語
「勉強」すべき英語 |
中間的な英語 |
使って覚える英語 |
規則性の強いもの |
ある程度規則性があるもの |
規則性が薄いもの |
例
: 文法・発音 |
例
: ライティング |
例
: 速読・速聴 |
ただ、我武者羅に使えば良いというものでもない点が要注意だ。特に、文法や発音は完全に規則で支配されているので、経験で学ぶと変な癖がつくだけだ。テキストを使って、体系的に学ぶのが正しい。発音は経験で学ぶものだと誤解している人が多いが、これも間違い。各々の発音記号に口と舌の形が定義されているので、発音記号の読み方を体系的に学べば完璧な発音を得られるようになる。
ライティングも同様で、上手なエッセーの書き方には体系的な規則があり(chronological orderなど)、その規則に沿って書かないと欧米人から見ると変な文章になる。だから、ライティングの基礎はテキストを使って学んでおいた方がよい。このように、規則性が強いものは、経験ではなく教科書を使って「お勉強」して習得すべきだ。これらの規則を学ぶだけでも、TOEIC
800は軽く超えるはずだ。もし800を下回るなら、まずは基礎を洗いざらい勉強し直すべきだろう。
一方、速読・速聴は「こうすれば上達しますよ」ってな体系的な規則があるわけではない。もちろんリエゾン(文章を早く読むと発音が変わること)など多少の規則はあるが、様々な規則が複雑に絡まっていて、速聴の全てが規則で支配されているというものではない。こうした規則性の薄い英語に関しては、徹底的に実践で使って覚えるべきである。
文法・発音・ライティングは規則性が強く、体系的に学ぶべき
TOEIC 800を超えたら、実践的に英語を使って経験で覚えるべき
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